医療事務は、「病院の顔」になる仕事。それが「楽しい」と言われたら嬉しい。

医療事務は、「病院の顔」になる仕事。それが「楽しい」と言われたら嬉しい。

福井彩華

2015年入職

実務医療事務を学ぶ専門学校卒業後、複数の病院勤務にて医療事務を経験。当学園の求人を見つけ、「学生の頃に教えてほしかったことを今なら教えられる」と思い、応募。入職し、現在は講師として多様な医療事務の授業を担当している。

実務経験があったから教えたくなった。

「医療事務の専門学校で、講師として働こう」と考えた理由は、大きく二つあります。一つ目は、病院で医療事務の実務を経験する中で、2年に一回の診療報酬改定について、実務に就いているとひたすらインプットするだけですが、生徒たちを教えるというアウトプットをすることで、より自分の診療報酬制度に対する理解度が深まるのではないか、と思ったこと。そして二つ目は、病院で働く中で新しく入職してきた人を受け入れる際に「こういうことは学んだり、覚えたりしてきて欲しいなあ」と感じたり、自分が学生の頃に教えておいて欲しかったと思うことがあり、それを専門学校で教えられたらいいな、と思ったからです。そんな気持ちで求人を探していたら、偶然にも神戸元町医療秘書専門学校が開校するタイミングで、オープニングスタッフの募集が出ていたので、迷わず応募させてもらいました。

フレキシブルに働けるのが魅力の一つ。

私は現在、神戸元町医療秘書専門学校の専任講師として、「医療事務A」「医療事務B」「医療事務実践」「医療事務ゼミナール」「ドクターサポート」などの授業を受け持っています。中でも「ドクターサポート」では、「医師事務作業補助者」という比較的新しい資格の取得を目指す内容も加味しています。「医師事務作業補助者」は、診断書作成など医師の煩雑な事務作業のサポートができるようになる資格であり、私も実務経験を通じて医師に医療業務に集中してもらうためには必要だ、と感じて取得した資格です。現在はほぼ毎日を専門学校へ通い、週1日だけ高等学校で教えるというルーティンを過ごしています。一つの学校にのみ所属するという働き方もあれば、私のように講師としてフレキシブルに教える場を得られる働き方もある、というのは、当学園の魅力の一つではないかと感じています。

「医療事務は楽しい」と、言われたい。

私は学生時代、勉強がそれほど好きな方ではなく、医療事務の実務に就いている時も、事務作業そのものより患者さんと接していて、「ありがとう」と言われることが嬉しかったタイプでした。なんなら学生時代に、患者さんに「ありがとう」と言われると嬉しいよ、と教わりたかったくらいです。だから私は講師として、医療事務に不可欠な知識や資格の取得に向けた授業を行いながら、医療事務の仕事は楽しいものだ、と感じてもらえるよう心がけています。よく言っているのは、「医療事務は、病院の顔だ」という話。医療事務の患者さんへの対応が病院の評価につながり、評価が上がれば患者さんが増えて、収益も上がるのだ、と。このような話を伝えていく中、「医療事務って楽しい」と言いながら卒業していく生徒たちを送り出す喜びは、これまででは得ることがなかったくらい大きなものです。

立場とか、立ち位置とか、関係ない。

講師として働く私の立場からすると、当学園の職場環境で最大の魅力と言えるのが「人がいい」ということだと思います。私自身は講師として働くのは初めてですが、同じように講師として働いている人の中には大ベテランの方もいらっしゃるし、なんなら後から入職されたのに私よりも優秀な方もいます。それでも、誰が偉いとか、すごいとかいった雰囲気は一切なく、分け隔てなくフラットな目線で会話ができているのがとても居心地がいいです。さらに言えば、講師だからとか、担任だからとか、自分の立ち位置を振りかざした物言いをする人も一切いない。だからと言って「仲良しグループ」というわけでもなく、ほどよい距離感で、職員室の雰囲気も明るい中で生徒たちに向き合えているのは素敵だと思います。