幼稚園教諭の経験者にぜひ、伝えたい。生徒と一緒に成長できる場がある、と。

幼稚園教諭の経験者にぜひ、伝えたい。生徒と一緒に成長できる場がある、と。

田中美加

2011年入職

専門学校大阪成蹊短期大学児童教育学科(現・幼児教育学科)卒。新卒で教諭として幼稚園に9年間勤務。「新しいことがやりたい」と海外への転職を模索するも叶わず、「幼稚園教育」に携わる仕事を探す中で当学園を発見し、応募。入職後、結婚・出産を経て2019年6月に復職。

専門学校ってどんなところだろう。

「幼稚園教諭」として働くなら、前職の幼稚園は最高の場所でした。それがなぜ転職を考えるようになったかというと、海外旅行に行って「海外で働きたい」と感じたことがきっかけでした。勤務先の幼稚園の人たちからは、私の転職活動を応援していただきましたが、海外からの面接のオファーが来た時期が運動会の準備で忙しく、なかなかタイミングが合いませんでした。「このままでは先に進まない」と思い、方向転換。「幼稚園教諭を育てる仕事」を視野に入れ、自分のこれまでの経験を伝えよう、と考えるようになりました。その中で当学園を見つけたのですが、専門学校には自分も行ったことがないし、「どんなものだろう」と興味がわいて応募し、入職しました。

子育て支援に前向きで働きやすい。

入職して3年目くらいから学年主任を任せられましたが、5年目に結婚・出産を経験し、産休・育休を取らせてもらいました。2019年6月から復職したのですが、本当はもう少し早く復職したかった。「待機児童」問題に直面し、保育士不足の現状を目の当たりにしたのです。この体験は、「保育士になりたい」と入学してくる生徒たちに伝えるべきだ、と勝手に使命感を感じながら、現在はクラス担任を担いつつ、身体表現や造形表現、音楽表現などのプロセスを楽しみながら教える「表現」という授業や実習対策などを担当しています。そう言うと「家庭との両立が大変そう」と感じるかもしれませんが、そんなことはなく、日々の勤務は時短対応をさせてもらっていますし、有給とは別に10日間の休暇をいただけるファミリーサポート制度など、当学園は子育て支援に前向きな制度や仕組みが整っているので、とても快適に働けています。

「内定、もらった!」の報告は嬉しい。

幼稚園教諭として子どもたちを教えたり、育てたりしていた時の喜びや達成感とは少し違いもありますが、自分が教えた生徒たちが成長していく姿を見られるのはとても嬉しいし、やりがいになっています。幼稚園教諭を務めていた頃、「これからの時代は、与える保育ではなく引き出す保育」だと意識して子どもたちに接していたのですが、それを今は生徒たちに伝えられているし、自分の信じていたものがスタンダードになりつつあるという実感もあります。生徒たちの実習や就職のサポートに取り組んだり、「三幸フェスティバル」などの行事を一緒につくり上げたりする中で、彼らの成長を感じる。そういった時間のかかるプロセスを経て、生徒たちから「内定、もらいました!」と喜びの報告をいただくのは、本当に嬉しいものです。

「あきらめない教育」を、実感できた。

私が幼稚園教諭の経験者だから、同じ経験者の人たちにはぜひ「今までの経験を十分に活かせて、しかも生徒たちと一緒に自分も成長できる仕事がここにある」と伝えたい、と思います。生徒たちも、私が幼稚園の現場での経験を話すと、真剣に耳を傾けてくれます。入職して1年目は正直、生徒たちに悪態をつきたくなる瞬間もありましたが(苦笑)、2年目に持ち上がりで2年生を担当して、卒業をさせた時には「やっていてよかった」と思いました。その時になるほど、当学園が理念として掲げる「あきらめない教育」とはこういうことか、と感じましたね。もちろん、事務作業もあるので、パソコンが「苦手」という人は心配かもしれませんが、大丈夫です。私も苦手な方でしたけど、わからないことはきちんと丁寧に教えてくださる先輩や上長の方々がいらっしゃるので、安心して飛び込んできて下さい。