幼稚園の現場と並行して働く私に、生徒たちは新しい気づきをくれた。

幼稚園の現場と並行して働く私に、生徒たちは新しい気づきをくれた。

伊藤知美

2015年入職

大学を卒業後、幼稚園で教諭として約10年間勤務。その後、2年ほど保険会社の営業職として働いた後、2015年に当学園の大阪こども専門学校へ入職。最初は非常勤講師として、現在は専任講師として勤務。2018年より元いた幼稚園での仕事も週1日ペースで継続中。

臨機応変な対応で、働きやすい。

長年、幼稚園教諭として働いてきた経験が活かせる仕事、ということで魅力を感じ、最初は大阪こども専門学校の非常勤講師という形で、当学園での勤務をスタートさせてもらいました。それが今では、週3日は出勤させてもらう専任講師となり、私にとっての主要な仕事になりました。当学園で働き始めて3年ほどが経過した2018年、かつて勤務していた幼稚園から「力になってほしい」という誘いを受けました。「どうしよう」と思いましたが、当学園の方に相談したところ、「週3日で来てもらえればいい」と言ってもらえ、それなら、ということで両方を並行して勤務することになり、現在に至ります。働く人の状況や環境に応じて、臨機応変に対応してくれる当学園は、とても働きやすい環境があると感じています。

生徒たちに気づかされたことがある。

私は、大学の「初等教育学科」という小学校教員と幼稚園教諭の免許が取れる学科を卒業しました。当時はどちらかというと小学校教員になるための授業がメインで、幼稚園の先生になるために教わる、という経験はあまりしたことがありません。だから当学園で生徒たちを教える立場になったばかりの頃は、正直、緊張しました。だけど生徒たちから、わからないことは素直に「先生、わからん!」と言ってもらえて、大きな気づきがありました。幼稚園の現場に新しく入ってきた先生たちは、わからないことがあっても気兼ねして聞いてこないことが多い。でも生徒たちが「わからん!」と言うことは、幼稚園に入職したばかりの先生たちもわからないのは当たり前なんだ、と私の中の認識が変わりました。だから並行して働いている幼稚園での先生方への指導は、前より優しくなった気がします(笑)。

前向きになれる話を伝えていきたい。

自分が長年、幼稚園教諭として勤務してきたことで、知ったこと、わかったことを生徒たちに伝えて、「前向きになってもらいたい」「幼稚園教諭という仕事に興味を持ってほしい」と心から思っています。幼稚園で働いていると、子どもたちはなかなか言うことを聞いてくれないし、保護者の方からはなかなか認めてもらえないしで、自信を失ってしまう瞬間が訪れることは往々にしてあります。それでも私は、幼稚園教諭として長く勤めてきたし、それで得られた達成感や満足感もたくさんありました。決して私も学生時代は真面目な生徒ではありませんでしたが(笑)、もしも自分が学生だった時にこんな話を聞かせてもらっていたら、力になっただろうな、という話をできる限り、生徒たちに伝えたいと思っています。

ライフスタイルに合わせて、働ける。

私もそうでしたが、幼稚園教諭として、保育士として働いていたりする方によくある悩みとして、「子育て」「家庭」と「仕事」の両立をどうするか、というものがあると思います。当学園で働くことになるとすれば、その立場は幼稚園教諭や保育士ではなく、それらを目指す生徒たちに関わり、教えるという仕事にはなりますが、自分のライフスタイルに合わせた働き方を提案してもらえます。実際、私も幼稚園での仕事と並行して、当学園での専任講師を務められているわけですから、間違いありません。そして生徒たちにとっては、私のように幼稚園の現場で長年にわたり働いてきた人間の話す経験談は、何よりも変えがたいものと思ってもらえます。幼稚園や保育園での勤務経験は、十分に活かせますよ。