伝えることに一生懸命だから今がある。伝えたい人は教員になるべきだと思う。

伝えることに一生懸命だから今がある。伝えたい人は教員になるべきだと思う。

吉田 茜

2020年入職

当学園の大阪医療秘書福祉専門学校を卒業後、総合病院へ新卒で入職し、医療事務に従事。約1年半の勤務を経て、2015年に母校への転職を果たし、クラス担任などとして活躍。2019年に家庭の事情で一度退職するも、2020年3月に復職。再び同じ職務に就き、現在に至る。

きっかけは2年生の時の「思い出」。

母校を卒業し、病院勤務を続けていた時、当時の担任だった先生に声をかけられたのが、母校への転職のきっかけでした。それで何が実際の転職まで踏み切らせたのかというと、一言で言えば「良い思い出」となるでしょうか。母校在学中、2年生の時に「在校生代表」として、新入生のフォローをするという役目を1年間、任されたことがありました。その時、後輩の育成に携わる楽しさを感じたり、先生方から「社会人は面白い!」と背中で見せていただき、「確かに面白そう」と思ったり、卒業式で1年生から「先輩みたいな人になります」との言葉や花束を持って待ち伏せされたり、ということがありました。そんな経験を経て、「いつかは教員として働くのもいいかもしれない」と考えていたことが、頭をよぎりました。生徒たちに一生懸命、伝えてきたことが間違いではなかった、と感じられる仕事をしてみたい、と率直に思いました。

必死に伝える姿勢は、貫き続ける。

2015年に入職し、2019年に家庭の事情で一度退職したものの、2020年に復職させてもらいました。自分の勝手で退職したのに、受け入れてもらえるだろうか、という不安はありましたが、先生方みんなから「戻っておいで」と快く受け止めてもらえたのはとても嬉しかったですし、感謝しかありません。現在は退職前と同様、クラス担任を持たせてもらいながら、主に7つの習慣をベースにした当学園独自のカリキュラム「未来デザインプログラム」の授業を受け持っています。以前も、今も大切にしているのは、生徒たちに「うるさい」と思われるくらい必死に伝えて、私たちが伝えたいことを理解してもらおうとする姿勢。私が戻るのを快く受け止めてもらえたのも、そんな必死さがあったからかもしれません。

卒業生からのお礼の言葉が嬉しい。

当学園の理念には、「諦めない教育」という言葉が掲げられています。この理念には私も深く共感していますし、私が当学園で働き続けられる原動力になっているとも思います。前述の通り、私は不器用でも一生懸命、生徒たちに理解してもらうために伝え続ける、という姿勢で日々の授業やクラス運営に臨んでいますが、正直な話、生徒全員に伝わるとは思っていません。それでも何人かの生徒には、「伝わった」という手応えが得られることがあります。そんな手応えがあることもやりがいになっていますし、「伝わったかな?」と疑問や不安を感じる生徒の中でも、卒業した後に「先生のおかげで、向上心や社会人としてのスタンスが学べました」とお礼を言いに来てくれる子がいたりすると、「自分がやっていることは間違っていなかった」という確信が得られて、嬉しかったりします。

伝えたい体験がある人は素養がある。

私は当学園で学ぶことで、自分を変えてもらったという実感があります。そして一度退職して、戻ることを受け入れてもらったという、自分的には「黒歴史」とも言える体験もしています。そんな実体験を踏まえ、生徒たちに伝えたいと思うことがたくさんあります。授業で教科書に沿って生徒が必要な知識を伝えていくことも大切ですが、自分自身の体験から伝えられることを伝えていくことも、当学園の教員として働く上では大切だと感じています。そんな風に生徒たちに伝えたい体験を持っている方は、きっと当学園で教員として活躍できるのではないでしょうか。そしてそんな体験を伝えることで、彼らの成長する姿が見られるますし、毎日いろんなチャレンジができる環境が、私は大好きです。